新たな社会的価値を生み出す工業デザイン
マツウラ「超高速・高精度リニアモータマシンLX-1」が
日本工作機械工業会賞受賞!



 マシニングセンタの専業メーカー、マツウラの「超高速・高精度リニアモータマシンLX-1」が、 昨年の第29回に続いて第30回日刊工業新聞社・機械工業デザイン賞の日本工作機械工業会賞を受賞しました。
これは工業製品のグッドデザインの振興と発展を目的に、通産省の後援をえて創設された、生産財を対象とする日本有数のコンペです。

 受賞された製品は、機能・品質・安全性・合理的価格・市場性・社会性・ヒューマンファクター・地球環境への適合性など 数多くの厳しい審査基準や項目から、選抜されたものです。

 マツウラが受賞した「リニアモータマシンLX-1」は、特に選定された審査委員から「合理的かつ美しく集約されたデザインで、 一定レベルの造形美を示している。また専門デザイナーは関与せず、 各要素技術の詳細な検討により開発コンセプトを十分に満足する仕上がりが見える・心理を踏まえた技術陣のデザインそのもの」 と激賞されています。

 受賞の「リニアモータマシンLX-1」に関する、詳しい内容は、日刊工業新聞に紹介されました。



合理的かつ美しく集約
一定レベルの造形デザイン示す
-心理を踏まえた技術陣のデザイン-
日刊工業新聞 機械工業デザイン賞


 第2に、中小企業による応募製品の質的な向上を示した例について述べてみたい。

 今回受賞した中小企業の機械加工業(松浦機械製作所)にはデザイナーは関与していなかった。
開発のあらましは、機械加工分野における高度化に寄与するには、 切削送り機構をリニアモーター駆動方式にすることが最適の方策であるとの観点に立って開発されたものである。
リニアモーター駆動方式は欧州の製品には既に取り入れられているが、 本機は各要素技術の詳細検討により開発コンセプトを十分に満足する仕上がりを見せるものとした。

 性能の一部を紹介すると、X・Y・Z各軸に使われる油冷リニアモーターは高い応答性を有し、 加速度1.5Gを達成、バックラッシュや象限突起のない高速高精度加工を可能としている。
早送り90m/分、切削送り30m/分を達成し、ビルトイン方式超高速主軸は最大回転数6万回転を5秒で実現し、 性能達成の技術的裏付けも明らかにしている。

 外観造形と直結するこれらの加工部とその周辺機器部は、メンテナンスに配慮しながらコンパクトに効率よく格納し、 極めて合理的かつ美しく集約しているのである。
本体前面部の造形には、人に与える圧迫感の緩和を図り、心理的な造形でまとめており、加工部の造形的処理も適切で信頼感を創出している。

 本体背面の造形はこれまでのような醜さを排除し、単純化を図って奇麗に処理されている。
技術陣が造形デザインまで含めて密度の高い成果を発揮したことに感銘を受けた。
その理由は設計に対する自信と真剣さと熱意によるものと判断された。

 しかし、色彩感覚を含んで生産環境に積極的な人間的な配慮を行っていくためには、さらなる感性面の検討が必要となるが、 ここでは設計陣の意識と取り組みによって一定レベルの造形デザインを示した数少ない例として報告しておきたい。
(2000年7月26日付「日刊工業新聞」より転載)


マツウラNEWS!9月号トップへ戻る