No.102 金属のベニア板・クラッドメタル 1999(平成11)年9月号掲載


 福井は日本のドマン中! 「日本のヘソ福井」第102回目は、異種の金属を一体化した新複合材 「金属のベニア板・クラッドメタル」のお話しです。

 聞き慣れない「クラッドメタル」とは、簡単にいえば鉄とかステンレス、 アルミニウムなど異種の金属をサンドイッチみたいに重ねて貼り合わせた、 まるで金属のベニア板状のように何層にも積み重ねて、 熱と圧力で冶金的に融合一体化した複合材料です。
ですから断面は、地層とか金太郎飴みたいに独特の縞模様・紋様が出ます。
「金属のベニア板」といわれる所以です。

 このクラッドメタルは、武生地区が越前打刃物の産地でもあったため、 刃物用の鋼材として大いに注目されているもので、 マツウラ武生工場の隣組みの武生特殊鋼材株式会社(社長は河野通亜氏)が、 45年程前に考案された独創製品です。
異種の金属を複合化(ハイブリッド化)することによって、単一素材の利点を取り出し、 また反対に弱点を補い合うなど、単一金属では得られなかった 新しい特性を持つ材料に生まれ変わってしまう、なかなかの優れ物です。

 その優れ物の特性を活かして、只今人気急上昇中なのが、ゴルフ用のクラッドパター。
素材のロール圧延による塑性鍛造効果を最大限に活かすかなりのスグレモノとかで、 スコアアップと個性に応えてくれる由。
黒と黄金の二色コンビなどは何かと話題の多い、阪神の虎吉さんには垂涎のマト──です。