No.167 生産量日本1位南条の“花ハス” 2013(平成25)年1月号掲載


 福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第167回目は「生産量日本1位南条の“花ハス”」の話です。

 南条郡は福井県の中央にあり、敦賀市と越前市の間に位置しています。南条郡南越前町南条地区の“花ハスの里”は、険しい山のふもとにあり、緑に囲まれたのどかな地域です。

 その南条地区は日本を代表する花ハスの生産地です。昭和45年から始まった花ハス栽培は、全国生産量の約6割を占めシェア日本1位を誇っています。品種は、濃紅色の花弁が100枚以上ある多弁性の誠蓮。7月と8月の出荷には花を傷めないように一本一本丁寧に刈り取り、7月は新盆用に関東方面、8月初旬から旧盆ように関西方面に出荷されます。毎年7月中旬から8月中旬にかけて、南条地区の各所で花ハスの色鮮やかな花が開きます。中でもハスの里を象徴する場所が「花はす公園」です。

 花ハスを最初に持ち込んだのは、同町の岩崎義雄さんです。岩崎さんは、県農業試験場職員として南条地区の特産物作りに取り組み、花ハスの生産を軌道に乗せました。当初は、食用ハス(レンコン)の栽培を試みましたが、田んぼが粘土質でレンコンを掘るのが困難と判明。そこで思いついたのが花ハスだったそうです。一人の挑戦からスタートして、現在年間12万から15万本の出荷量までになっています。83歳になった岩崎さんは、今も南条蓮生産組合長を務め、ハス田を管理しています。「花はす公園」は、北陸自動車道の南条スマートインターチェンジから車で約6分です。是非今年の夏に南条花ハス見学を計画してはいかがですか。