No.184 陶墨画  2017(平成29)年10月号掲載


 

 福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第184回目は「陶墨画(とうぼくが)」の話です。墨絵アーチスト西元祐貴氏が墨絵の技法を用いて、陶板に描くという作品を「陶墨画」といいます。西元氏は、鹿児島県出身ですが、縁あって平成27年から福井を創作の地として活動を行っています。「福井を創作の地にしてから、心がちょっと丸くなった」と語っています。福井の地が、西元氏の創作意欲を支えています。

 西元氏の描く墨絵は、伝統的な技法にとらわれず、大胆さと繊細さを持ち合わせたタッチで「躍動感」、「力強さ」を追求した作品を展開しています。龍や侍などの古典的なモチーフから、スポーツ選手やミュージシャンなどの斬新なモチーフも手掛けています。西元氏の墨絵は、描かれる対象の一瞬を閉じ込め、動き出す寸前を表現しています。作品を見た人は、常に「一瞬」に潜む躍動や生を感じ取り今までにない感動を味わいます。

 西元氏の陶墨画は、初めに素焼きの陶板に専用の釉薬を筆に含ませ、少しずつ色を重ねて描きます。しかし、どんな色に仕上がるのかは、焼きあがるまで誰にも分からない状況です。描かれた陶板を窯で焼き、窯だしして再び色を重ね窯で焼く。この作業を納得いくまで繰り返し完成させていきます。西元氏のホームページ http://yuki-nishimoto.com/jp/ から作品を見ることが出来ます。