No.38 福井県の花・越前水仙 1989(平成元)年1月号掲載


 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第38回目は、福井県の花にも指定されている「越前水仙」のおはなし---。

 日本海を渡る寒風にも負けず咲き誇る、水仙の花は越前海岸の冬の風物詩。
JR北陸線福井駅からバスで約50分、西の方向にある越廼村(こしのむら)と越前町、そして河野村の越前海岸につき出した山の急斜面に拡がる一面の水仙畑。
その面積は80ヘクタールにおよび、水仙畑では日本一ともいわれています。
ヒガンバナ科の多年草で単弁一重の房咲き水仙。
優雅な香りを漂わせ、特に日本海の強い季節風を受けるので草姿がよく、切り花にしても長持ちするとされ、正月の花として毎年300万本ほどが全国に出荷されています。

 10月から青い葉が出始め12月から翌年2月末にかけ、黄色の花が満開する。
この頃の越前海岸は日本海の荒波が岩にぶつかって、ものすごいしぶきをあげる。
その男性的な日本海とは対象的に水仙畑は、女性的な美しさを強調しているようです。

 厳しい自然の中に、美しい花を咲かせるたくましさは福井県の県民性を象徴するものとして、昭和29年5月に福井県の花に指定されました。
毎年1月から2月にかけて、3ヵ町村で水仙まつりが開かれますが、今年は1月20日から2月20日までの1ヵ月間にわたり、水仙祭りが開催されます。
水仙の清々しい香りに春の気配が隠されている、福井県の花、水仙。
一度ぜひ、ご覧になってはいかがでしょうか。