No.41 大安禅寺 1989(平成元)年7月号掲載


 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第41回目はジャンボな墓所、千畳敷などで有名な「大安禅寺」のおハナシ---。

 福井県は仏教王国で知る人ぞ知る信心深い人々が多いが、その福井県にゆかりの偉いお坊さんといえば泰澄に道元、それに蓮如がビッグスリー。
しかしこれほど有名ではなくても日本的なスケールの人はまだまだいる。
その一人が、江戸時代の初期、活躍された大愚禅師、その人。
当時の我国の知性派の代表選手といってもよいウツワの大きい人で、福井藩の第4代藩主、光道はすっかり 傾倒してしまい播州にいた大愚禅師を福井へ招いて寺を建てた、これが大安禅寺(臨済宗妙心寺派)です。

 福井の市街地から西へ車で約10分少々。
寺は福井市田ノ谷町の山すそにある。
山門をくぐると車の騒音はいっきに遠のき静寂の世界、参道は杉のトンネル。
真夏の太陽もシャットアウトするほどこんもりしげっている。
福井の市街地からわずか車で10分少々の所に、こんなに静かな所がと誰もが心身とも洗われるような、それはいいところ。
ジャンボな墓所として有名な千畳敷は福井特産の笏谷石がびっしり敷きつめてあり、その数は1360枚。
福井藩主あわせて10人の墓がある。

 禅寺といえば福井の場合、あまりにも永平寺が有名なため蔭がうすかったこの大安禅寺。
最近では禅体験を見近にさせてくれるので、会社員や学生の禅を中心とした研修会などで脚光をあびてきた。
特に6月から7月にかけての花しょうぶの開花期に合わせた寺あげてのイベントは、一見の価値がある。
どうです、あなたも大安和尚の法話を聞いて禅体験をなされては。
これこそ日本のドマン中、福井の面目躍如たるユエンですよ----。