No.78 ひと味ひねった宣誓 1995(平成7)年9月号掲載


 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第78回目は、夏の高校野球選手宣誓の 「ひと味ひねった」話。

 毎年夏の風物詩として多くのファンを魅了するのが、甲子園球場で熱戦が展開される 全国高等学校野球選手権大会ですね。
球場に足を運ばれなかった人達は、テレビの前で地元の球児達に声援を送られたことと思います。
そして、大会初日に行われる選手宣誓は、昭和58年夏までは「我々、選手一同は正々堂々と スポーツマンシップに則って・・・」という型にはまった言葉でした。
その決まり文句を「ひと味ひねった」のが、翌59年夏の第66回大会で、わが福井を代表して 出場した福井県立福井商業高校の野球部主将、坪井久晃君でした。
その名文句をご紹介します。
「我々、選手一同は第66回全国高等学校野球選手権大会に臨み、若人の夢を炎と燃やし力強く逞しく、 甲子園から大いなる未来に向かって正々堂々と闘い抜くことを誓います。 昭和59年8月8日、選手代表、福井県立福井商業高等学校野球部主将、坪井久晃」

 この坪井久晃君の力強い宣誓は、満員の観客席大きな拍手を浴び、今でも語り草になる程です。
それ以来、選手宣誓は型にはまったものでなく、選手代表本人の気持ちを素直に表現するようになりました。
形式にとらわれず、自分の言葉で選手宣誓をはたした坪井君は、 先取の気質のある我が福井県人の代表ともいえましょう。