No.79 水ようかん 1995(平成7)年11月号掲載


 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第79回目は、福井の冬菓子「水ようかん」のはなし。

 福井の「水ようかん」は冬菓子の中でも、とりわけ絶品と申しますと、 疑問を持たれる方々も多いと思いますが、福井生まれの私達には 「水ようかんは、真冬にコタツに入りながらミカンや柿とともに食べるもの。夏でもこの頃、 水ようかんを食べるらしいけど、福井の水ようかんは、冬の代表的な菓子なの――」 といってはばからない程、福井では冬の味覚として位置づけられています。

 水ようかんといえば全国的に夏の風物詩でしょうが、福井に限っては冬の風物詩となった水ようかん。
それは福井の水ようかんは、防腐剤や添加物を一切使わず、厳選された材料を直接、 型箱に流し込んだ手作りのデリケートな和菓子ゆえ、気温が高いと品質維持に問題が生じるため、 冬菓子として今日に至っているようです。
福井県下の水ようかん製造業者は約10社内外。
その1社の江川正典氏は「先代が今から60年程前に、今の水ようかんを作りました。それも毎年 11月から3月までと決めているのは、腐り易いために守っている」とか。

 名前の由来は「ようかんの材料よりも水分が極めて多いようかん」から 「水のようなようかん」「水ようかん」に。
熱いお茶とともにいただく絶品の和菓子となった福井の水ようかん。
雪の福井でその味覚を試されては――。