No.82 福井市の花あじさい 1996(平成8)年5月号掲載


 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第82回目は、夏の想いの七変化 「福井市の花あじさい」のおはなしです。

 福井市街を見下ろす足羽山(アスワヤマ)は、歴史と自然の宝庫ともいえる福井市民のシンボル。
春ともなれば足元を流れる足羽川と一対の桜の大庭園となります。
その春の桜に勝るとも劣らないのが、福井市の花でもある「あじさい」です。
特に「あじさいろーど」と呼ばれる山道には、約5,500株のあじさいが植えられ、 5〜7月の満開時の見事さには圧倒されるほどです。

 憂鬱な梅雨空が去り、蝉の声が辺りを震わせる盛夏を前にした、何かしら期待に満ちた季節―― 潤んだ空の下、乳白色から薄紫色へ、そして高貴な若紫色へと微妙な変化を見せる 「紫陽花(あじさい)」は、そんな初夏の気分を映し出しているかのようです。
このあじさいが福井市の花と決まったのは、昭和54(1979)年6月の福井市制90周年の記念事業の一つとして、 市民から公募した4,922通の中から選ばれたものです。
花が開いている期間が長く、陰気な梅雨の季節に心を慰めてくれることや、 足羽山や各家庭で多く栽培され市民に広く育てられていることで選ばれました。
夏の想いの七変化ともいわれる「あじさい」を、季節感ただよう今、 福井で観賞されるのも「日本のヘソ福井」の楽しみの一つでしょうね。