No.93 越前焼 1998(平成10)年3月号掲載


 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第93回目は、福井が誇る日本六大古窯の一つ 「越前焼」のお話しです。

 越前焼は、日本六大古窯である瀬戸、常滑、信楽、丹波、備前とならび、 その歴史は古いといわれています。
奈良、平安の須恵器の時代から焼かれ、越前は宮崎や織田町近辺で、現在200基ほどの古窯が 発見されました。
これらの古窯で、かめ、つぼ、すりばち、船徳利、おはぐろつぼなど、日用雑器が焼かれており、 当時の隆盛がしのばれます。
その品々は、庶民の手による庶民の焼物という、飾り気のない作り、温かみのある土と灰釉の 味わいを秘めた、民芸的な美しさを持ち、その伝統は今日まで引き継がれています。

 この越前焼の産地は、福井市から南西へ約20km、武生市から西へ約15kmの宮崎村小曽原が発祥の地。
ここには越前焼を見て、触れて、使って、焼いて魅力を知ってもらうための様々な施設が 整備されています。
昭和46年(1971)年に地場産業振興と都市公園を調和させた、 全国でも初めての「クラフトパーク」越前陶芸村として完成しました。
福井県陶芸館、越前陶芸公園、越前焼窯元のほか若竹荘や樹香苑という宿泊施設もあります。

 越前焼の土は、焼物になっても呼吸を続けているといわれています。
越前焼の酒器で福井の清酒を賞味する、正にこれこそ贅沢の極み。
一度、ぜひおためしあれ――。