No.1 鉄から何へ! 1982(昭和57)年9月号掲載


 西暦2025年には、この世から鉄がなくなる・・・というショッキングな発表を聞いていて久しいが、 私達をとりまく環境下でも、ジワジワとその気配を感じてならない。

 私達の機械は、本質的に鉄をベースに発展してきた機械文明のもとで存在価値があろうし、 あと50年たらずで鉄がなくなるといわれても実感としてピンとこない。
それだけでなく、毎日の私達の本業は、鉄を肯定しつつ営んでいることから、 頭でわかっていながら、どうにもならないジレンマにおちいっている今日この頃である。

 しかし、われわれの海外や国内の特定ユーザーからは、間違いなく鉄でもないものに対する、 精密加工へのアプローチが目立ちはじめている。
すでに鉄に変わる地底の動きが開始されてきているのだという実感も肌で感じていることも 事実である。

 これが、最近某誌が取り上げて話題となった軽薄短小の特集による見方であり、 また、かつて1tonいくらから1gいくらへの転換をはかることができるようなフレキシビリティな 戦略商品を、生み出す時期の到来と思うのは早計だろうか―。