No.100 グローバルなサポート体制 1999(平成11)年3月号掲載


 欧州を代表する総合電機メーカー、フィリップ社の本社(オランダ)を訪ねたのは昨年末でした。
同社は名実共に世界に数多くの生産拠点を持ち、全世界をマーケットにして活躍のグローバル企業です。
マツウラの大事なユーザーでもある同社の機械加工部門には、 本社を初め世界に点在する生産拠点に、マツウラの超高速MCなどが採用され、 日夜稼働しています。

 訪ねた同社首脳の一人から話されたのは「フィリプス社は、リストラの最中だが、 マザーマシンの工作機械は積極的に更新したい。 マツウラのマシンも予期以上の活躍をしており、今後とも採用していきたいが、 メーカーによるグローバルな、サポート体制が必須条件になった」ということでした。
そのグローバルなサポート体制とは「設備稼働中のマシンが、何らかの事情で停止した時、 1時間以内に原因を探り、24時間以内に現状復帰させ稼働させることなんだが──」と 耳打ちされました。

 私達は今まで、オリジナリティがあり市場ニーズに一致した製品を提供すれば、 それで市場へ受入れられてきました。
しかしこれからは、常にお客様の満足できうる体制を、いかにシステム化し構築するかが、 極めて重要な課題になってきたことです。
ことに「日替わりメニュー」「変種変量」で、かつスピードが生命となっている製造現場では、 グローバル化が進めば進むほど、常に生産設備を最良の状態で維持する事が 要求されるのは間違いありません。

 今回のような要求は世界市場で活躍している企業からの、 必須条件であることがわかってきました。
どちらかといえば、より良い製品を作るだけに、心血を注いできた私達ですが、 これからは常にカスタマと“共生”を前提にグローバルにバックアップし満足度を高めねばならず、 これらは、企業にとって、大きな負担になりましょうが、避けて通ることは出来なくなりました。

 となれば我社は、日本、ドイツ、イギリス、カナダ、アメリカと世界5極を拠点とした グローバルな、カスタマサポート体制を、「いかに早く知恵と工夫によって構築するか」に 絞り込まれてきたようです。
これこそ次世代、いや21世紀に生きる重要な選択肢になりましょう。