No.168 巳年にあたって 2013(平成25)年1月号掲載


 今年は巳年。「ヘビ」というとどうもその容姿からあまり女性には受けが宜しくないというのが一般的かと思います。実際に毒を持つ種類もいますし怖いイメージもありますね。

 ただ、世界中でヘビに対する扱いは様々で、エジプトでは神々を描くヒエログリフにヘビが多く用いられますし、ギリシャ神話の医学神アスクレピオスの杖にもヘビが巻き付いており生命力の象徴ともされWHO(世界保健機構)のシンボルマークにも使われています。賢さや富の象徴だったりもしますが、旧約聖書ではアダムとイブにりんごを食べさせて天国から追放されるきっかけを作ったのはヘビとされ、ユダヤ、キリスト教では悪魔の化身ともされているようです。  

 また十二支の中で哺乳類以外の干支は、辰(?)、酉(鳥類)と巳(爬虫類)で、そもそも人間とは体の構造が全く違いますし、子育てもしないことから、何を考えているかわかり難い、転じて得体が知れない、神秘的というイメージも持たれます。何とも多種多様な顔を持つものです。  

 さて、ここまで巳=ヘビで話を進めてきましたが、実は巳年の原字は頭と体が出来かけた胎児を描いたものだそうです。また、漢書「律歴史」では止むの意味の已とし、草木の成長が極限に達して次の生命が作られはじめる時期と解釈しているとか。ではなぜこの巳をヘビとしたのかは、十二支を世間に浸透させるために動物の名前を当てただけという説もあるそうです。  

 何とも混乱してきますが、互いに共通しているのは、新しいものを生み出す象徴的な意味を持っているということです。混沌とした時代に新しいものを創造するにはぴったりの干支かも知れません。ヘビの皮を財布に入れるとお金が貯まるとも言いますし、マシニングセンタには蛇腹もいっぱい付いてますから、是非とも 2013 年は商売繁盛といきたいものです。