No.180 チャンス 2016(平成28)年7月号掲載


 大方の予想に反してEU 離脱で国民投票が終わり、世界中の経済に大きなインパクトを与えた英国のEU 離脱問題。 Brexit、Bregret などと表現されて話題になっています。それを決めた英国ですら「本当に離脱するのか?そんなつもりは無かった!」などと、自分たちの決定に後悔や戸惑いの声が上がっているとか。 勿論、英国を中心に欧州ビジネスを組み立てているような日本企業にとってとても大きな問題が発生したことになります。 「なんとも誰が得をするのか分からないことをよく選択したもんだな」と率直に驚くと同時に「工作機械もややおどり場のこの時期に運が悪いな」とも感じています。

 さて、ビジネスであれ、スポーツであれ、勝負事では「運」というものが出てきます。よく、チャンスと運は違うもので、チャンスとは実現性の要素が含まれ、「予測出来る結果に対し最善の努力をもって準備できるもの」ともいえるのでしょうか。 トランプではエースは4枚あり、誰かが1枚引けば残る可能性は3枚に減ります。その時のエースを引くチャンスと運は同じ意味にならないのと同じですね。

 世の中で成功している人の多くは、周りの人に感謝しつつ最後に「私は運がいい」と言われる方が多いと思います。小さなチャンスを見逃さず、いつも最善の努力をしているからこそ、最後に幸運に恵まれるという感覚が生まれてくるのでしょうか。 最後には運が味方してくれるはずと信じられれば、運をコントロール出来るような感覚を持ち、苦難の時に凄いパワーで乗り切って行けるのかも知れません。

 Brexit について言えば、悪運が訪れたのかも知れません。が、これ迄だって、今だって、ものに出来ずに来たチャンスは、実は沢山あったはずです。 チャンス到来、それを逃さずがっちりものにしていくこと、これに専念したいものです。