No.38 成功のカギは変化である! 1988(昭和63)年11月号掲載


 今年の秋、シカゴで開催されたIMTS88、引き続き東京の14回JIMTOF。
いずれも大盛況でした。
出展者もほぼ満足しましたし入場者数も過去最高記録だったようです。
それどころか殆どの出展者側のメーカーやディラーの方々は、ユーザーからの納期催促で頭を悩ませ、 その対応で資材や外注関連の確保のため東奔西走する程の過熱ぶりな一面もありました。
そんな状況で終了した世界の2大工作機械展のシカゴ展での出来事でした。
私共のブースへ来られた1人のアメリカ人。
彼は10数年来のアメリカにおける親友の1人、勿論工作機械にかけては造詣があり私共の アメリカ市場をよく知りつくし、かつ商品開発や技術動向をはじめ、日本の工場をもつぶさに見ている、 いわゆる「松浦ファン」の1人です。
その彼が私共のブースを見て、一言私に「The Key to Success is Change!」ともらしました。

 その言葉は「成功への鍵は変化である」と直訳するより「成功は自らが変化することである」 と解すべきでしょうか。
恐らく彼はシカゴ展の全体像をながめ、そして私共のブースを見ての感想だったのでしょう。
「今までと何も変わっていないじゃないの。今度の工作機械展、 だけど私が大好きな松浦さんだけには、まだまだ変化してほしかった。 変化のスピードが遅すぎますよ」という意味をこめて、アメリカの格言を引用し 私に警告してくれたのだと思います。

 工作機械の技術的、歴史的な背景は勿論、松浦機械のアメリカにおける評価を知っている彼の 「最近の松浦機械は技術開発や販売活動、工場の生産現場などで何となく、 安易な気持ちで過ごしていないか。世界の変化はそんな生易しいものではない」 とずばり指摘された、この言葉を糧に「企業経営の原点は変化がないのは異常、 変化があってこそ正常な健全経営」という考え方にたって、 今からその変化を求めて前進していきたいと思っています。