No.80 21世紀のリーダー像 1995(平成7)年11月号掲載


 21世紀は情報化社会と規定するのは、論を待たなくなってきました。
それは情報に価値があると世界中の人達がわかり始めたからでしょう。
この情報化社会は、世界中の凡ゆるものと個人が容易に直結することで、国や社会や経済など 全ての既成の枠組みを解放し、個人の価値観が基本となった社会構造に大きく変革していきます。
これは国という概念を越え地球は一つ、グローバルリズムが急速に進みつつ、 他方では民族意識を基本にしたナショナリズムが世界各地でさまざまな問題を引き起こしています。

 その中で、これからの日本のリーダーの資源は何かと問われているのは、 間違いなくすみやかに条件を設定することだと思います。
まず第一に今や世界標準語になった英語が解らなければなりません。
その動きの一つがパソコンを利用したインターネットに代表される、情報通信革命です。
従来の標準や規格が変化し、コモディティー(国際標準)化していくのは間違いありません。
今から17〜18年前、わが社に当時駐日英国大使のヒュー・コータッツイ卿ご夫妻が見えました。
その時、これからの世界について次のように話されました。
「米国は力で世界を支配するでしょう。日本はお金でコントロールするかも知れません。 しかし英国は言葉(=英語)で世界を制覇します――」と。
この言葉の重みを今、あらためてかみしめつつ、その底知れぬ戦略性に驚嘆せざるを得ません。

 条件の第二はコンピュータ、特にパソコンを自由に使いこなせることです。
パソコンが今や通信のツールになっていることでこれは理解できます。
そして第三は、全天候型のリーダーであるなら、勘定(=財務)がわかることも当然な必須条件でしょう。
しかし忘れてならないのは、日本人としてのアイデンティティーです。

 以上、これらの必須条件を含めてマツウラの次世代のリーダーを今から育成し、 出来るだけ早く、いや遅くとも21世紀に入る5年後には実現したい。
そんな努力をしていきたい、と考えています。