No.82 二つの大きなギャップ! 1996(平成8)年3月号掲載


 昨年9月に英国進出を決定し、英国現地法人マツウラ・マシナリー(UK)社(略称MMUK社)の 設立準備を始めてから早6ヶ月。
「日本のマツウラに負けない高品質MCづくり」を目指してスタートしたプロジェクトも、 いよいよ佳境に入ってきました。

 一方、マツウラの高品質MCの生産現場を体験してもらうため、英国から7人のスタッフを迎え、 この1月21日から3月8日までの7週間で改めて、そのギャップの大きさに驚嘆させられました。
この7人のスタッフは、MMUK社であらかじめ、それぞれの研修項目を勉強しマツウラを訪れたのです。

 彼等は、月曜から金曜までの毎日2時間の時間外研修は勿論、土曜日も必ず出勤し、 「マツウラMCの高品質の秘密は、どこにあるのか」を具体的につかもうと真剣そのもの。
その熱心な研修姿には頭の下がる思いがしました。
それ程、一生懸命に機械の構造や理論、ならびに作業手順を学んでいました。

 彼等は英国で想定していた理論思考と、研修で学ぶ実践的な理論とのギャップにとまどいを見せましたが、 それ以上に両者を悩ませたのは、カルチャーギャップとコミュニケーションギャップでした。
この二つのギャップは二乗にも三乗にもなって当事者を翻弄し、研修作業が中断することもしばしば。
しかし双方が「世界一高品質なマツウラMCをつくる」という共通意識をより所に、 ギャップ解決の糸口をつかみ、より良い方向へ一歩ずつ前進して行きました。
彼等は日本製マツウラMCの高品質は「丹念な機械づくりと独創的な考え」 から生み出されていることを再確認したようです。

 英国拠点という、マツウラが社運をかけ不退転の決意で進めた大プロジェクトは、 今回の7人の研修により、さらに一体化が進みました。
そして今、英国製マツウラMCの1号機が無事、今8月に生産出荷できることを祈らずにはいられない、 そんな毎日です。