No.91 マツウラのビッグバン 1997(平成9)年9月号掲載


 いま日本の金融界を揺さぶりだしている日本版ビッグバン。
それと同じように大変革がマツウラで起きています。
言わばマツウラ・ビッグバンでしょうか。

 我が社の生産拠点を英国に構えて2年がたちました。
その間、私達は英国とのコミュニケーションを良くしようと、凡ゆる努力をしてきました。
2〜3ヶ月に一度開催のマツウラグループのトップスタッフによる、 商品戦略や企業活動を検討する、MGM(マツウラグローバルミーティング)。
さらにMGMを補完するテレビ会議の開催。
しかし、世界の共通語である英語で、激論できるスタッフは日本側には殆どいない、 ということが今、痛切にわかってきました。

 20余年前から輸出を始めたマツウラ。
17〜18年前から輸出が全出荷数の70〜75%を確保し、それらを維持するため国際業務部門の人材や 業務改善も、それなりに充実させてきました。
が、いざ英国に生産拠点をもち、欧州市場の販売をオペレ−トし、 さらに開発研究の一部を英国でとなってきますと、その意志の伝達は半分も、 いや場合によっては1/4も相手に伝わっていないのではないか、と思えてなりません。
一昔前は、海外各地の販売店からニーズや情報を輸出専門スタッフが、 地道に定型化し加工して、ほぼ完全に消化してきたはずでした。
でも2年前の英国進出が、大きくマツウラの従来までの考え方にマッタをかけはじめたのです。
全く関係のなかった部門にまで、それらが要求されだしたから、 正にマツウラの大変革をせまられてきました。
ビッグバンの到来です。

 世界をにらんだグローバル化への対応は、そんなに簡単なものではなかったことが、 今さらながら当社もわかってきました。
マツウラの今までの良い点、悪い点が英国進出で一気に噴出した思いです。
このマツウラのビッグバンを機会に、本当の意味でのグローバル化への人材育成を企業体質改善に、 私は渾身の力をふりしぼって体当たりして生きたいと考えています。