No.99 大躍進をむかえるか、ニューハードビジネス 1999(平成11年)1月号掲載


 新しい年を迎えた今、10数年前には予想だに出来なかったことが現実になっています。
激変する世界政治と経済による枠組み、新しい技術革新などは、 瞬時に世界中の情報を伝えて私達を動かしています。
日本も例外でなく世界の激流に翻弄され、結果として不況という波でゆさぶられ続けています。

 しかし、よくよく観察してみますと、環境対応とデジタル化への動きが、 技術革新の大きな流れとなっています。
いわゆる'80年代の完成品供給基地から、品質・数量・価格に速さ(俊敏さ)を付加した、 アジルマネジメントあるいはアジルマニュファクチャリングに代表される、 基幹部品の(キーデバイス)と生産財の供給基地としての胎動です。
例えば日本の工作機械は、すでに15年以上も世界一の生産と供給を続け、 それが激動する世界の産業を支えている生産財の一例です。
また、これらの工作機械で作られた日本の基幹部品を通じて、世界の環境対応をすすめ、 デジタル化への加速をさらに強められていることは言うまでもありません。

 このように日本は、既存のハードからニューハードという、新しい産業へ移行しています。
米国のエレクトロニクスをフルに応用したEビジネスが、 大きく伸展しているのもこれら日本のニューハード(生産財や基幹部品の供給など)が、 しっかり支えているからでしょう。
こんな動きが、環境対応とデジタル化で大きな弾みとなり、ニューハードビジネスを、 さらに発展させるでしょうし、場合によってはコンピュータ2000年問題解決の、 特需という追風が加わって、一気に表面化しそうな気がします。

 こうみてきますと、日本の経済や産業の原点である物作りは、 リスクはまだまだありましょうが、大きく飛躍するチャンスが到来したと言えます。
まさに「もう光は見えた、あとは実行のみ」でしょう。
'99年から2000年は夢多い、そして価値ある、大躍進の年になりそうな予感がもてそうですね。