No.165 モニュメント型風力発電『エオリカ』 2012(平成24)年7月号掲載


 福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第165 回目は「モニュメント型風力発電『エオリカ』」の話です。

 福井の企業10 社で構成された異業種交流組合「協同組合プロード」があります。平成6 年に経営資源を相互に補完するための組織「事業協同組合」の県知事認可を受けて成立。国内で唯一モニュメント型風力発電機を製造しており、国際協力機構(JAIKA)のプロジェクトでタンザニアに設置されるなど、国内外で約60 基を納入しています。

 代表理事は株式会社西村合金工業所の西村琢磨社長でありアルミ鋳造業を行っています。それ以外の企業は、木型製作、自動車整備、塗装業、デザイナーなど様々です。環境新時代に対応する啓蒙効果のあるツールとして、モニュメント型風力発電機『エオリカ』を開発。『エオリカ』は、風力と太陽光を利用したハイブリッドシステムで風速2m/s以下の微風でも発電が可能です。周囲の景観に調和させるために羽根のデザインの自由度を確保し、騒音が出ない高水準の安全性が確保されています。微風でも回転し、また強風時には安全の為に回転数を抑えるなど、磁気浮上ベアリング、磁気ブレーキ、磁気トルクコンバータなどの技術を開発しています。

 「風力発電が主目的ではありません。風という自然をどのように表現するか、また風を楽しむかをコンセプトにしています。自然エネルギーが注目を集め発電機として問合せがありますが、対応に苦慮しています。また組合企業は様々な製品を作っていますが機械などに組み込まれて何を作っているか自分の子供たちは理解できていません。しかし、このエオリカを作ったことで子供たちに“これは、お父さんが作ったのだ”と自分の仕事に誇りがもてるそうです」と西村代表。公園やビルの一角に風力で発電する街灯を見たら、福井のプロードで作られたものかも知れません。是非注意して見て風を楽しんでください。