No.25 禅道場、永平寺 1986(昭和61)年11月号掲載


 福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第25回目は「禅道場、永平寺」のおはなし。

 福井市の東南16kmの地点に、曹洞宗大本山永平寺があります。
永平寺といえば深山幽谷、観光のシンボルのように言われ、参拝客の大半はバスや自家用車で 気軽に訪れます。
しかし、境内に入り最初の門「龍門」にたどりつき、樹齢600年の老杉を目の当たりにすると、 単なる物見遊山の気分が一気にふっとぶ程、そこには歴史の重みと厳しい禅の教えが啓示されています。

 永平寺は道元が1244年(寛元2年)、鎌倉時代に座禅弁道の「修行道場」として開設したものです。
1615年(元和元年)に徳川家康より曹洞宗寺院の総取締役を命じられるに至り、 大本山の名にふさわしい、格式と地位を誇り今日におよんでいます。

 いまでは、禅を通じて心を錬磨する人々は国内のみならず海外にも大勢います。
その布教道場は「ZEN CENTER」と呼ばれ、ハワイ・パリ・ロサンゼルス・サンフランシスコ・パラノなど、 世界各地に開設され禅の心を学ぶ人々は、ヨーロッパや北米を中心に50万人とも80万人とも言われています。

 世界中の人々がZENの教えにより、心を磨く。
その中心が「永平寺」であるならば、わが福井は日本のヘソならぬ、この地球に生きている人々の 精神のよりどころ、真心の出発点、”地球のヘソ”と言えるかも知れませんね。