No.69 佐々木小次郎のつばめ返し 1994(平成6)年3月号掲載


 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第69回目は「佐々木小次郎のつばめ返し」のおはなし。

 福井市の東の端にある一乗谷は、その昔、朝倉氏が城を構えた所であり、いわば北陸の中心地でした。
そして、福井県は織田町の出身といわれている織田信長によって滅ぼされるまでの、5代100年にわたって朝倉氏の栄華の本拠地として栄えた所です。
この地は応仁の乱で京都を追われた公家や学者、文化人が集まり華麗な文化の華を咲かせたようで、これらの武家屋敷跡や室町時代の文化の跡が、そのまま国の特別史跡・一乗朝倉遺跡として、いま大変な賑わいをみせています。

 と前文が長くなりましたが、この朝倉遺跡近くに佐々木小次郎が秘技つばめ返しを編み出したと伝えられる、一乗滝があります。
巌流島における小次郎と宮本武蔵との一騎打ちは、あまりにも有名な話です。
あの見事なつばめ返しが、日本のヘソ福井の一乗滝で編み出されたと知り、いささか愉快な気分になりました。
この佐々木小次郎については、一乗滝の背後にある山を越えた南の福井県は今立町(武生市の北東側、約4kmの距離にあります)に、永く住んでいたという伝説もあります。

 小次郎のつばめ返しという、華麗な秘技の真偽は別にして、何となく心がウキウキするではありませんか。
たまには歴史を振り返ってみるのもいいものですね。