No.6 メカトロニクス+α 1983(昭和58)年7月号


 メカトロニクスという言葉が、いつ頃つくられたものか、今ではメカトロニクスという言葉が 先進諸国でも立派な日本語として通用するほど、一人歩きするほど大きな産業を形成しつつあります。

 日本が今、高度な技術に、裏打ちされた自動車をはじめとしてVTRや先端産業製品も、 従来のメカニカルな面では西欧諸国に追いつくことができなかったため、 たまたま日本の電子技術をメカニカルな技術に応用し、 相互補完して西欧諸国に追いついてきたのでしょう。

 わが国工作機械も、基礎的な機械技術ではどう戦ったところで、 西欧諸国には太刀打ちできなかった。
そこで、電子技術を応用してみたところ、意外に良い結果が出た。
といった状況ではなかったかと思うのです。
電子技術を機械にドッキングさせる技術も、それは、大変重要な応用技術でありましょうが、 その電子技術はNCに代表されますように殆どの工作機械メーカーが、 NCメーカーから供給を受けているのが正直なところでしょう。

 ところで、この6月、パリで開催された第5回EMO展では西ドイツをはじめ西欧諸国が大いに奪気し、 日本製品と肩を並べてきている感じを受けました。
FMSでもMCでも、NC旋盤等の製品でも、優位だと思っていたはずの日本の工作機械は、 どこにも優位性はみられませんでした。
私たちはそれを踏まえて、メカトロニクスだけではない何かの新しき第3のプラスαを 考えださねばならないでしょう。

 メカトロニクス+α。私たちは、この+αに全力を傾注する覚悟で、 いろいろな勉強をして行きたいと思います。