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No.186幕末の福井藩主松平春獄

 福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第186回目は「幕末の福井藩主松平春獄」の話です。春獄は、幕府支持か、武力倒幕かを超えた「第3極」の人物として、全国的な注目を集めています。昨年12月26日には直木賞作家葉室鱗(はむろりん)氏の歴史小説「天翔(あまか)ける」が発売され、春獄の幕末から明治の人生が書かれています。またNHKの幕末ドラマ「龍馬 最後の30日」が放送され、春獄 を重要人物として登場させていました。

 昨年1月に坂本龍馬が暗殺される5日前の書状が発見されました。この書状は、京都・福井藩邸に滞在中の福井藩重臣・中根雪江宛のものです。この中で龍馬は初めて「新国家」との言葉を使い、春獄への龍馬の大きな期待が書かれています。またNHKドラマも、この龍馬の手紙に注目して作成されています。「大政奉還後、龍馬の活動の中心は福井藩と春獄にあったのではないか」との考えで、内戦を避け新国家をつくろうとする龍馬にとって、春獄は最大の理解者だったとのストーリーが組み立てられました。

 春獄は、幕末中枢を仕切る一方、明治の新政府でも要職を任されました。今年は明治維新150周年です。この時に松平春獄が注目を集める歴史の必然性を感じ、また福井人として春獄を多く語りたいと思います。

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