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シングルorダブル

このコラムは、会長松浦正則(創刊当時は副社長)が始め、No.145号からは現在は社長松浦勝俊が引き継いで、日頃思っていることを、率直に、そして大胆に書き綴ったものです。
辛口な社長コラムをぜひご覧ください。

2021年1月号のシングルorダブル

No.199トレンド

 旧年中は、色々想定外のことだらけでした。景気の循環サイクルからある程度工作機械需要が減速することは予想されていましたが、新型コロナウィルスの影響は多大で、この人間社会に招かれざる侵入者により世界は大混乱に陥りました。あの著名なビル・ゲイツ氏は、有名な話として、コロナ禍を事前に想定していました。2015年のTED(各界の優れた方が壇上でスピーチを行う番組)で「子供の頃に私達が一番恐れていた災害は核戦争でしたが、今は1000万人以上の人々が10年単位で無くなる災害があるとすれば、それは戦争ではなく感染性の高いウイルスである可能性がある。」と述べています。一代で帝国を築くような経営者は、色んな角度からの情報をしっかりと整理し的確に予想しているものだと感嘆した次第です。

 そして、彼はこう続けています。「戦争抑止の為に人類は、多大なコストを掛けてきた。それに比べて疫病の抑制インフラの可能性については、深く議論がなされていないため一旦発生すると人類は非常に脆いだろう。」正に言い当てています。大規模な自然災害が起きた際、その兆候を示す動物の事前行動が後付けでニュースになったりしますが、同氏のエピソードは、そういう類とは一線を隔するものだと思います。

「あらゆる事態を想定したリスクマネジメントを行う」…聞こえは良いが、非常にコストの掛かる問題であり、経営者にとっては至難の業です。このコロナ禍を機に社会・生活様式の変化を皆が経験し意識も随分変わりました。そして2021年は、それが定着していく年になりそうです。

 18世紀の産業革命から20世紀の世界戦争。その後のイデオロギー対立と雪解けから、21世紀はソーシャルディスタンスをキープしながら超情報化社会へ突入。今世紀の本当のトレンドがおぼろげに見えてきたような気になっています。

 ただ、有効な情報を収集するだけでも大変なのに、ここから更に重要になりそうなものを選択し迅速に対応していくなんて本当に高度過ぎて…。体力と気力を削られる時代になってきたなぁとつくづく感じる今日この頃です。

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