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シングルorダブル

令和6年新春号のシングルorダブル

No.211次世代に繋げる

 本表紙の年始のご挨拶にも触れた通り、武生工場の拡張工事が2024年末完成を目指し本格化します。これは、機械組立工場棟とスピンドル組立・厚生施設棟の2つの建物で構成されており、機械とスピンドル組立拠点が武生工場の一箇所に統合・集約され、創業90周年となる2025年1月より稼働開始予定で進んでおります。最適レイアウトのスピンドル組立工程と拡大された機械組立のスペースを有効活用して、生産効率を向上しリードタイムを短縮して市場からの要求の多い自動化パッケージ機種の生産台数に柔軟に対応し ながら20%の機械増産を目指します。
 これに伴い本社の組立部門が武生工場に移動し、一体となって組立作業の技能伝承や体系的な技能教育に力を入れることで作業効率と品質の向上に取り組みます。厚生棟には、カフェテリア風の食堂など福利厚生施設を充実させ、ゆとりある職場環境を実現します。
 一方本社工場においては、空いた機械組立のスペースを主に資材・物流業務に当て、組立部門の一本化集約と工場拡張による供給量増の対応に活用します。加工部門は、導入済み本格稼働中のMAM72-100H と 2台のH.Plus-630と自動洗浄・バリ取りロボットで構成されたスマートラインや大型立形複合旋盤加工機に加えて、大型5面加工機の入れ替えや精密研削室の自動化機への更新導入を随時実施して加工部品供給量の増加を図ります。
 また基幹業務を統合し効率化と情報の一元化を図る基幹システム(ERP)と開発設計から製造、アフターサービスまでを統合管理する技術情報管理システム(PLM)を10年強振りに更新し、2026年本格稼働予定で進めて参ります。部品表段階からの構成を見直し、仕様変更に伴う手配部品の納期変更等に適切に対応する現在のビジネススタイルに合ったシステムの構築を目指します。現在どこまでシステムで自動化するか等々の一番大事な実装を視野に入れた要件定義フェーズに入っております。
 これら一連の投資や検討は、お客様に選ばれ続けるために、そのどれもが欠けることなく全て密接にリンクしており、長期的視野に立ったお客様との繋がりを構築できるものであらんとしております。
 未来を見据えマツウラの次の世代にしっかり繋ぐためにも、引き続き選ばれる理由にこだわってお客様のご期待に応えられるよう精一杯努力して参ります。

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