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日本のヘソ

2019年7月号号の日本のヘソ

No.191日本最古の天然真珠“トリハマ・パール”

 福井は日本のドマン中「日本のヘソ福井」第191回目は「日本最古の天然真珠“トリハマ・パール”」の話です。現存する最古の真珠は、約5,500年前の縄文時代の「トリハマ・パール」だと言われています。昭和56 年に福井県三方上中郡若狭町にある鳥浜貝塚から発見されたのでこの名前が付いています。

 真珠は人類が最初に出会った宝石といわれます。古代の人々が日々の食料として採取した貝から天然の真珠を入手したと考えられます。「トリハマ・パール」は変形の半球状で大きさは長さ15.6mm、短径14.5mm、厚さ10mm の大きさで、淡水産の二枚貝が母貝と考えられ、底部に削り取った様な痕があることから天然真珠の一種・ブリスターパール(貝の体内に生成した天然真珠が貝殻部に癒着したもの)といわれています。

 この「トリハマ・パール」は福井県立若狭歴史民族資料館が保管していますが、通常は展示されていないので見ることが出来ません。しかし、海に面する三方五湖では貝など豊富な食料があり、また採取した真珠を身につけた古代の人々が活き活きと生活していたと思えばロマンが広がります。

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