No.3 冬の味覚、越前がに 1983(昭和58)年1月号掲載


 福井は日本のドマン中!3回目は、冬の味覚について一言、ご披露申し上げましょう。
福井は北陸という独特の暗いイメージ、しかも冬の味覚として忘れてはならない海の幸”越前がに”。

 かには、水揚げされる土地によって、いろんな名称がついていますが、 福井の漁港で水揚げされたものを、”越前がに”といい、その道の方々には、大変喜ばれています。
特に普通のものとは、顔や形が変わっているわけではないと思われるのですが、 一度この”越前がに”を食べられた方は、独特の味を忘れることが出来ず、季節になったら、 ついつい福井へ足が向くとか―。

 大きな型をした”ずわいがに”(おす)と小さめの”せいこがに”(めす)との両方を総称した ”越前がに”は、特に鮮度では他所の比ではなく、今日とれたものが、その日のうちに水揚げされて、 私達の口へはいるところが、冬の味覚一番といわれるユエン。
しかし、美味しさに比例してお値段も相当高いものとなり、その日の海の状況によって 多少の変動はありますが、ずわい1パイが15,000円〜22,000円、せいこ1パイが1,500円〜2,200円くらい。 季節は11月中旬から2月中旬まで。

 東京から4時間足らず、大阪から2時間半、名古屋から2時間チョットの冬の雪深い福井で、 ”越前がに”をサカナにチビリチビリというのも、日本の中心地、福井ならではの話と存じます。