No.81 勝山の左義長ばやし 1996(平成8)年3月号掲載


 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第81回目は、春を呼ぶ2月末に開催される 「勝山の左義長ばやし」のおはなしです。

 福井県奥越の勝山市街地では、春の息吹が感じられる2月末頃になると、 「蝶よ花よ、花屋のねんね・・・」と軽妙な浮かればやしが聞かれます。
これが奥越に春を呼ぶ「勝山の左義長ばやし」で、今年は2月24日〜25日の2日間にわたって行われ、 勝山市街地は賑やかな太鼓や笛、三味線の音と共に、祭り気分一色に包まれました。

 左義長ばやし保存会の会員達が見事なばちさまきを披露。
今年は沢地区やぐらで一番太鼓が鳴りひびくと、これに呼応するようにほかの11基のやぐらからも、 威勢のよい音が聞こえてきました。
各やぐらでは、長襦袢を羽織った男衆や子供達が入れかわり立ちかわり太鼓を叩き、陽気そのもの。
一方、通りでは樽や升などの生活用具を利用したつくり物や行灯が飾られるなど、 他所では見られないユニークな祭りです。

 左義長まつりは豊作を祈る農家の火祭りですが、勝山の場合は江戸時代に商売繁盛を願う祭りに 転化したもので、300余年の伝統があります。
2日目の夜は九頭竜河原でのフィナーレ、「どんどん焼き」で勝山の左義長ばやしは最高潮になります。
「さらばさらば来年もござれ」と歌う屋台のはやし詩を残して――。