No.94 養浩館庭園 1998(平成10)年月5号掲載


 福井は日本のドマン中!「日本のヘソ福井」第94回目は、福井が元禄の粋を現代に伝える 廻遊式泉庭園「養浩館庭園」のお話です。

 養浩館庭園は、福井藩7代藩主松平吉品(昌明)が、17世紀の元禄年間に大改修したもので 「御泉水屋敷」の別名の通り、舟遊びのできる広大な園池を中心とした廻遊式の庭園と、 園池を望むように配された書院建築の見物群から構成されています。

 この回遊式林泉庭園(木立・池・小川などのある庭園)と書院建築が織り成す景観は、 江戸中期を代表するものとし高い評価を得ていましたが、昭和20年の空襲により建造物が焼失。
後に庭園の一部が市道となるなど、往時の面影も薄らいでしまいました。
しかし昭和57年に国の名勝に指定されたのを機会に、復元事業が決まり平成5年、 約8年の歳月をかけほぼ忠実に再現されたものです。

 この建物群は、主座敷となる「御座ノ間」とこの南東に設けられた「御月見ノ間」等から 構成される座敷部と、この北にあって廊下で繋がれた「御湯殿」、 そして東の「御台所」からなっています。
御台所と御湯殿の間に入り込む池は、塀で囲まれ一角には厠も設けられています。
また庭の南西には10畳の主室を中心に、待合、雪隠を備えた本格的な茶席「臼ノ御茶屋」があります。

 この養浩館庭園はJR北陸線福井駅から、北北東へ徒歩15分。
庭園施設の一部は、開園時間内に観賞できます。
元禄の粋を福井で味わうのも、一興かと思いますが・・・。