No.27 ジャパニーズ ワーク! 1987(昭和62)年1月号掲載


 昨年くれ、アメリカはロサンゼルス市から大手航空機産業のエンジニア、ボブ・フォークマンさんが、 新プロジェクト用特殊機械の立会試験のために来社されました。
彼は僅か3日間で私共へ発注しました機械が、予期した通りの成果がえられているか 確認するための目的でした。
3日のうち2日は、ほぼ予測した成果があり順調に推移しましたが、最後の1点だけが今ひとつで、 彼はイライラしていたようでした。
私共は彼の意を汲んで、徹夜で作業を進め彼が離福する2時間前に、見事にテストを成功させました。
「全く信じられない。日本いや松浦の対応力には驚いたよ。アメリカでは1ヶ月かかっても 出来ないだろうね。日本の技術レベルの高さと、そのスピードには聞いていたが、 全くすばらしい。まさにクイックサービス・イズ・ジャパニーズワークだね」と――。

 また昨年12月初めにアメリカへの出張のおりに聞いたジャパニーズワークの話ですが。
あるアパートメントの修繕が夏ごろから遅々として進まず、業を煮やした住民がさる処に 駆け込み申し開きしたところ、あっという間に修繕が終わったとか。
これが地域住民のあいだで評判になり「これこそ日本人がやった仕事と同じだ」ということになった。
「日本人の仕事」がすばやく、そして的確にやりこなすという意味に例えられていることへの、 彼らの日本人へのあこがれや、羨望が彼らをして「クイックサービス・イズ・ジャパニーズワーク」 という言葉で表現したのではないでしょうか。

 うまくはやく、それも要点だけで仕事をする日本人。
はやく正確に、そして上手に仕事をする日本人。
こんな日本人の仕事ぶりを、彼らが心から歓迎できるような、 そんな国際的な人間関係をはやく持ちたいものですね。
ボブ・フォークマンさんや、アパートメントの地域住民だけのことではなくて、 全てのハードやソフト面についても「クイックサービスなら日本人」という評価が、 世界のすべての人々から出てくるような、そんな素晴らしい日本人になろうと思うのは、 私の初夢の見過ぎでしょうか。