No.49 平成の大維新を、いま! 1990(平成2)年9月号掲載


 この9月、シカゴの見本市へ出かけたのを機会に、ワシントンやニューヨークに立寄ったのは イラクとクウェート戦争の彼らの考え方を知りたかったからです。
その日は日本政府が回答した日だったこともあってか、逢った数人の友人や知人から 厳しい言葉を聞かされました。

 ランチョンを共にした知人は「アメリカ政府高官の日本への評価は戦後最低のものだ。 おそらくこの戦争が終わった後の日米関係は勿論、世界の日本を見る目は大きく変わり、厳しくなろう」 といわれました。
その夜に夕食をごいっしょした友人は「アメリカは今まで日本を力強いパートナーだといってきたし、 後押しもしてきたが今回でもうあきらめた。
金も出すが汗もかく、時には血も流すのが本当のパートナーだからだ。今の日本はパートナーではなく 単なる投資家、金は出すがつらいことはさわらず逃げる。世界第2位の力を持つ国として、それで良いのかと詰め寄られた」とのことです。

 またニューヨークの日系エコノミストは、もし日本が金を出して今回のものを済ませるとしたら、 いくらほどとの私の質問に「120億ドルは必要だ。10億ドルなんて話しにならない。そんなことより日本は 世界の枠組が大変化しつつあることに、早く気がつくべきだ。国連を中心とした新しい体制に積極的かつ 行動的に参加する。今これをやらないと日本は世界中から見離される」と訴えられました。
こう聞いてきますと、どうやら私達は戦後の40年間、ただひたすらに経済活動に力を集め今日の成果を得た。
しかし余りにも平和になれすぎ、辛いことや苦しいこと、汚いことを避けて、その代償を全て金ですませる 体質になってしまったようです。

 今こそ、我々は世界の大国として、持てる経済力と技術力をもとにして応分の、いや応分以上の貢献をするべきとき。
小異をすて大同につく、それは明治維新にも劣らない大変革「平成の大維新」を求められている、と思うのですが、いかがでしょうか。