No.50 神様からの贈り物 1990(平成2)年11月号掲載


 神様からの贈り物、私への素晴らしい長期休養は10月中旬の朝、突然やってきました。
実は12年前に開腹手術をしたときの後遺症である、小腸の癒着が原因で2年半前にも 軽い腸閉塞を起こしました。
その時には福井済生会病院の献身的な介護により、手術をせず約1週間で現場復帰ができたものでした。

 そのとき主治医から「今回は奇跡的に手術もなく治ったが必ず再発するから、過労は絶対避けること、 食事はゆっくり良く噛んで、バランスよくすることの2点を守ること」と釘を刺されていました。
最初のうちは、この2点の約束ごとも充分守り、気をつけていましたものの仕事の忙しさにまぎれて、 調子よく突っ走ってしまって、この始末です。
特に9月から10月は、ひどいものでした。
9月にはシカゴショーにかけて約3週間の渡米出張。
疲労をとるまもなく帰国後の、10月中旬に開催する第48回西日本経済同友会大会の準備に大童。
その1週間あとには私ごとの祝いが控え、そしてさらに1週間あとには大阪の国際工作機械見本市 が10日間---。
今から思うと精神的にも肉体的にも、疲労は極限にきていたようでした。

 どうして、こんな無茶苦茶な計画をしたのか、2年半前に主治医と約束したことなど全く 忘れての猛進で、倒れない方が不思議だとは、かの主治医の弁でした。
でも私のホームドクターや済生会の皆さんの、適切で献身的な処置により開腹手術も成功し、 いま順調に回復しています。
西日本経済同友会大会も、初日は飲まず食わずで出席し、私なりに役目を果たすことが出来ました。
そして大勢の方々のご支援とご好意があればこその、成功裡に終了した大会でした。
そして私ごとの行事も、工作機械見本市も無事、終わることができました。

 それにしても、いま倒れずにこのまま突進していたら、そして発病が外国や県外の出張先 だったらと思うと、ぞっとします。
その意味でも、いまは神様からのこの素晴らしい休養という名の贈り物を、 有り難く満喫させていただいています。
そして神様をはじめ皆様からの、手厚いご好意に感謝しつつ、静養専一に励んでいる毎日です。
一日もはやく、現場に復帰していける日を指折り数えて---。