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シングルorダブル

2019年4月号号のシングルorダブル

No.191平成から令和へ

 新元号「令和」は、個人的にはとても良いと感じています。これが世間で完全にしっくり来るには、「平成」の時と同様に時間を要して、徐々に馴染んでいくものと思われます。平成時代を回顧すると、それは正に私が駆け出しの社会人から現在に至るまでの成長の時代そのものです。但し、本当に成長しているかどうかの評価は、皆様の判断にお任せしますが。バブル好景気からその後の失われた10年、複数回の大きな自然災害、急激な不況となだらかな好況が交互に訪れ、昭和の方向感の定まった高度成長期から一転、方向感の定まらない多様化の社会へと変化してきたのが平成時代と理解しています。特に通信技術の進展と共に急速に普及したソーシャルネットワークは、個人のコミュニケーションのあり方に大きな変化をもたらしました。平成初期は、ポケベルでしたからね、本当に隔世の感です。また、それを支えるモバイルデバイスの携帯、スマートフォンの爆発的な普及は、我々工作機械業界にも非常に大きな影響力がありました。時代を代表する伝統的な企業群に急成長した新興勢力が加わり産業地図も大きく変わりました。こういうことを書き出せば、際限無く様々なトピックスが出てきます。

 一部には、合理性からかこの元号制度自体を不要とする意見もあるようですが、個人的にはあらゆる出来事に対する各々の記憶を元号という時代のアルバムに整理して仕舞い込める、世界で日本だけが採用するこの制度は、素晴らしいものだと思います。昔のアルバムをめくるとその時代の懐かしい匂いがするように、昭和、平成という「言葉」にも懐かしい匂いを感じることが出来る、いかにも日本的でいいなと思います。

 さて令和の時代には、どんな出来事が待っているのでしょうか?どんな匂いがするのでしょうか?とても楽しみですね。

 あぁ、そう言えば、このシングルorダブルを引き継いだ頃は、まったく飲めなかった私ですが、今はダブルとまではいきませんが、シングルまでは何とかいける領域に来ました。私にとって平成時代の大きな変化です。少しばかりですが、酒の匂いも嗅ぎ分けられるようになって来ましたかね。 

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