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シングルorダブル

このコラムは、会長松浦正則(創刊当時は副社長)が始め、No.145号からは現在は社長松浦勝俊が引き継いで、日頃思っていることを、率直に、そして大胆に書き綴ったものです。
辛口な社長コラムをぜひご覧ください。

令和6年春号のシングルorダブル

No.212新幹線のスピードで

 3月16日念願の北陸新幹線が福井県敦賀まで延伸されました。想像していた以上にメディアで取り上げられ、全国レベルでこのニュースや特集番組を見られた方が多かったのではないでしょうか。開業当日の福井駅は「福井にもこんなに人がいるんだ!」と驚く程の人で賑わっておりました。新幹線効果で福井に大勢の方々にお越しいただき、この賑わいがこれからも続く様にと切に願う次第です。
 さて、同じ頃、マイナス金利政策解除の報も入りました。ある程度想定されていたのでマーケットの反応 は薄く、円安トレンドは変わりませんでした。とは言え、漸く通常オペレーションの入り口に立つことになったわけで、今後の推移を注意深く見守りたいと思っています。
 昭和41年生まれの私にとって、若い頃円高トレンドと物価上昇は併存していました。バブル崩壊までの期間は、企業利益の伸び率が高い期間が長かったように記憶しています。勿論、最近でも企業収益は最高益というニュースも流れたりしていますが、GDP の伸び率など経済のベースが違っているので単純比較は出来ませんが、どうにも昔と違って国力が高いという実感が湧きません。つい最近米国カリフォルニア州では、全業種の1時間当たりの最低賃金が16ドル、マクドナルドのような飲食業に至っては20ドルという改正がなされました。マックの時給が3,000円、しかも最低賃金です。物価の問題もありますが、購買力に違いがあり過ぎて衝撃的ですらあります。
 自国通貨が高く金利がある環境で利益を出さないと社会全体は、成長を実感しにくいものだと思います。金利がある経済下では、停滞・現状維持はマイナス。デフレ下では、何もしないで温存しておけばプラスもありました。デフレ社会からモードチェンジを迎えつつある今、日本はリスクを取るのが前提の社会に戻っていこうとしています。相当長くデフレ環境に浸かり過ぎた日本ではやや戸惑いを感じているとは思いますが、これからは早く調整した人が有利なのではないでしょうか。ですので、皆さん、周到にかつ速やかに計画を練っていただき、是非設備投資をしましょう!金利のある世界では、新幹線の如く、スピードが大事です。国内でも海外でも精一杯お手伝いさせていただきますので。

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