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(松浦取締役コラム)

令和4年夏号のOVERRIDE1000%

令和4年夏号

 「会社を変えるのは難しい」最近はよく実感します。このままではいけない、何かしなくては、という思いだけでの提案では空回りばかりのようです。先日、様々な県内企業の方と「DXを進めるリーダーの素質は何か?」というディスカッションをする機会がありました。一番多かった回答は、“他人を巻き込む力”でした。
 他人を巻き込むにはどうすべきか。目指すべきこと、やりたいことを説明して、新しくこれをやってくださいと説明したところで決して動いてはくれません。私は課題解決の実績を作るしかないと考えます。やってみてのメリットを感じてもらう、この人に協力すれば何かが変わると信じてもらう、そのために、結果とその実感が必要なのです。そして、最初から他人を巻き込むと事が進まない以上、まずは自分達だけで実績を作らねばなりません。
 自分達で課題解決してやるという気概があれば何でもできる、とは信じているのですが、ボトルネックがあるとも感じます。それは課題解決には課題が必要ということです。問題だらけの会社でも、問題の細分化と具体化、これができないと何も始まりません。社内に聞いて回っても、ちょうどいい課題を見つけることは本当に難しい。時々、私にもっと設計や工作機械の現場のリアルを理解する力があれば…と思います。結局、社内も提案営業。「何でもやるから教えてくれ」ではなく、「こういう課題ありますよね」「ああ、確かに」と思わせないといけないのでしょう。
 人不足だから。忙しいから。日本を拠点にビジネスをする以上、人不足は今後も悪化の一途をたどるでしょう。今だからこそ、打つ一手や改革に価値があるのではないでしょうか。今後、基幹システム刷新などを通じて現場をもっと理解できるように努めます。されど、この文章を読んで、少しでも後押ししていただける方はDX推進室に仕事をください。お願いします。

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