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OVERRIDE1000%


(松浦取締役コラム)
令和8年春号のOVERRIDE1000%
令和8年春号
「子供の教育費を貯める」「生活水準を維持する」「突発的な出費に備える」といった複数の目的を同時に掲げて貯金しようとする場合、すべてを網羅した金額目標を設定した人よりも、「教育費のみ」といった単一の目的に絞って目標設定をした人の方が、結果的に貯金額が最大化されたことが報告されています。また、7回のセッションで42ページ分の課題を完了する社会実験では、あるグループに対して「1回につき6ページずつ進める」という単純な助言が与えられました。その結果、このグループは、より速く、より正確に課題をこなし、さらに課題への関心も高まりました。これらの社会実験は、適切な目標管理の重要性を示しています。人間の認知能力には限界があり、目標のバランスが悪いと注意が分散してしまいます。一方で、小さな目標を達成する成功体験を積み重ねることは、自己効力感をもたらします。
さて、あなたは、自分自身やチームをやり抜かせることができているでしょうか?ここで強調したいのは、やり抜く力とは決して単なる根性論ではないという点です。GRIT(やり抜く力)の研究によれば、そのような資質を持つ人は、上位・中位・下位の目標を具体的かつ密接に関連づけたピラミッド構造として整理するのが得意であるとされています。例えば、3か月後に締切を控えた仕事があるものの、現時点で何から手をつけるべきか分からない状況を想像してみてください。このような状況は漠然とした不安を生み出します。さらに脳は、「締切直前に別の仕事が入ったらどうしよう」「間に合わなかったら上司はどう評価するだろう」といった最悪のシナリオを次々と想像し、行動を妨げてしまいます。しかし、頭の中で曖昧に渦巻いている内容を分解し、リストとして書き出し、それぞれについて「何をすれば解消できるのか」を明確にした上で一つずつ対処していくと、ネガティブな想像は次第に薄れていきます。
仕事は未知への挑戦の連続です。私も立場が新しくなりました。新社会人の皆さん、一緒に頑張っていきましょう。
