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ユーザーを訪ねて

2026年新春号のユーザーを訪ねて

No.203

製品カテゴリ:No.201~No.250MX SeriesMX-330MAM72-35V

自動化と高精度加工で進化するモノづくり企業

株式会社 佐々木精工 様

 

今回のユーザーを訪ねては、東九州自動車道宇佐インターチェンジから車で約30分の距離にある株式会社佐々木精工です。取材には、取締役執行役員社長を務める畝宏志様に対応頂きました。

同社は1985年7月に設立され、アルミ加工や医療機器製作など、幅広い分野で部品切削を行っています。他社がまねのできない製品を開発し、国内はもちろん海外競合メーカーに負けない体制を構築しています。

同社の強みは設計から据付まで対応できる「一気通貫の対応力」です。高精度加工やオーダーメイドにも対応することで、複雑な問題に対しても柔軟に解決することが可能です。

2021年には「はばたく中小企業・小規模事業者300社」を受賞しました。「生産性向上」部門において大分県で唯一の受賞であり、その技術力の高さに国内だけでなく海外からも大きな注目を集めています。

MAM72-35V PC40、MX-330 PC10 を導入した背景

マシニングセンタの選定にあたり、当社を知っていただいたきっかけは、部品調達代行を通じて関係のあった企業において、当社製マシニングセンタが使用されていたことでした。実際にご使用されている現場での評価が高かったことが、導入検討の大きな後押しとなりました。

MAM72-35V PC40 の導入は、半導体業界向け精密部品加工への新規参入を目的としたものです。夜間や休日における無人運転の実現により、生産性の大幅な向上と価格競争力の強化を図りました。導入後は、高精度かつ複雑形状の加工にも対応可能となり、製品の付加価値向上に寄与しています。さらに、航空宇宙分野など新たな市場への展開も視野に入れることができるようになりました。

また、MX-330 PC10 については、半導体業界向け精密部品加工のさらなる強化を目的として導入されています。無人運転や段取り時間の削減による効果は大きく、工場全体の稼働率向上と生産性の改善につながっています。加えて、優れた操作性と充実した自動化機能により、現場からも高い評価をいただいています。

MAM72-35V PC40、MX-330 PC10 設備後の変化

マシニングセンタ導入前は、ツールやパレット交換に多くの段取り時間を要しており、生産効率の面で課題がありました。こうした状況を改善するため、無人稼働や多品種対応が可能な多面パレットと大容量ツールを備えたMAM72-35V PC40 およびMX-330 PC10 を導入しました。

その結果、生産性は着実に向上。MAM72-35V PC40 は、工具330本と40パレットを搭載しており、夜間の無人稼働を実現しています。現在はロット数の多い部品加工を中心に運用しています。パレットチェンジャーは、複雑形状かつロット数の多い部品加工において有効な設備であると認識されています。多くのパレットを活用することで段取り替えの回数を低減でき、効率的に加工を進められる点が大きな特長です。

MX-330 PC10 については、複雑形状の試作品製作から量産への移行まで対応可能となり、販路の拡大にも寄与しています。今後は、MAM72-35V PC40 と同様に夜間運転の実現を目指し、さらなる生産性の向上を図っていく考えとのことです。また、MX-330 PC10 はパレットチェンジャーのドア開口部が大きく、機械に近い位置でのオペレーションが可能であることから、作業性の高さについても評価をいただいています。

意志有る処に道あり

「意志有る処に道あり」この言葉は畝社長が同社のスローガンとして掲げたものです。これはアメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーンの格言であり、どんなに困難で険しい道のりでも、それをやり遂げる強い意志さえあれば、必ずや道は拓けるという意味を持ちます。

畝社長は、「『できる』『やってみる』という前向きな姿勢が何より重要です。かつて当社には、『できない』という発想が先行し、物事が思うように進まない場面も見受けられました。だからこそ、できるかできないかではなく、『どうすれば実現できるか』を考える企業文化の醸成が必要であると考え、このスローガンを掲げました。」と語ります。

今後の展望について

同社では多種多様な業種・業界に参入しており、今後もさらに多方面の業界へ参入して近い将来に100億円企業にしていきたいと、畝社長は語ります。

また、同社の事業の1つである「部品調達代行」に関して畝社長は「こんな部品を一式頼みたいというご要望がありましたら、弊社で適切なものを選定し、検査まで行って一括してお届けいたします。」と同社が長年培ってきたノウハウを最大限活用したサービスに胸を張ります。自社調達が難しい、コストや納期を最適化したいと課題を抱えていらっしゃる方は一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。

のどかな自然の広がる場所に鮮やかな青が映える建屋が特徴の同社。畝社長が就任された十数年前は老朽した建屋で朝礼中に畝社長の肩にムカデが落ちてきたこともある程、屋内に虫や小動物が入り込むことがあったようです。現在では、そのような話を伺っても想像がつかない程に綺麗で整理整頓の行き届いた社内・工場でありました。良い仕事とはお客様が喜び、そして働く仲間が喜ぶ工夫をする必要があると畝社長が話す通り、働く環境にも力を入れるという強い意志を感じ取ることができました。

今回のインタビューと工場風景の動画は、記載のQRコードを読み取り、ご視聴頂くことができます。また、当社ホームページでも公開中です。ぜひご覧下さい。

会社情報

会社名
株式会社 佐々木精工 様
本社
〒879-0604 大分県豊後高田市美和111-1番地
TEL:0978-24-3131 FAX:0978-22-1555
代表者
代表取締役 佐々木 興平
取締役執行役員社長 畝 宏志
創業
1985年7月
従業員数
40名
事業内容
・精密部品加工
・自動機製作
・部品調達代行

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